大河ドラマ「どうする家康」では家康と瀬名姫が、東映大作「レジェンドアンドバタフライ」では信長と濃姫が、共にずっとラブラブというのが、物語の骨幹となっているようです。
まあ、それに水を指すのですが、桶狭間の後に家康と瀬名の間には子供ができていません。信康、亀と年子で作ってますので、子供はできやすいはず。つまり二人はそういう行為をしていない関係ということではないかと思います。信長と濃姫にも数年の結婚の間、子がありません。信長は最終的には二桁の子供を残していますし、濃姫も土岐氏へ嫁いだときには出産経験があるようです。やはりこの二人もそういう行為をしていないということでしょう。
つまり家康にとっては桶狭間の後に今川と切れた以上、瀬名は不要になったということであり、信長にとっては道三が義龍に殺された時点で濃姫は不要になったということではないでしょうか。特に信長は、江戸時代になると濃姫とずっと添い遂げたとしたかった人が多いようで、生駒の方を正室と認めず、信忠の母親は不明とされることすらあります。
当時の二人の状況を考えたり、心情を察するためにはこのあたりの話は、抑えておくべきではないでしょうか。